それって、失敗しても平気だと予防線を張ってくれたの?
「そうだけど……」
「俺もバスケ仲間が欲しいんだって。ほら」
ついに押し切られて、ボールを手にした。
レイアップができればカッコいいけど……そんなことができるわけもなく、ゴールの正面に立つ。
「もう少し近づいていいよ」
「うん」
近くても入る気はしないが、私はうなずき移動した。
そして肩の上あたりに両手でボールを構えて、思いきって投げた。
……けれど、バックボードまで届くことすらなく、ボールは転がっていく。
「あ……」
すると海里くんはあんぐりと口を開けている。
「ごめんなさい。本当にできないの」
情けなくなって謝ると、彼はすぐにボールを拾って隣までやってきた。
「また謝ってる。ちょっとびっくりしただけだよ。先輩がすごかったから、まあその、もう少しできるかなーと……」
正直に告白する彼は、バツの悪そうな顔をしている。



