未完成な好きが、恋に変わるまでそばにいて。


スターターとは文字通り、最初から試合に出る五人の選手のこと。

バスケは選手交代が自由だけれど、第一クオーターの流れはとても重要なのでうまい選手が選ばれることが多い。

その後、シックスマンというベンチスタートではあるが中盤の流れを変えるためなどに使われる五人に次ぐ選手もいるが、やはりみんなスターターの五人を目指すものだ。

そんな選手相手に、あのプレー?
海里くんって何者?

目を丸くしてキョトンとしていると、彼は私の顔をのぞきこんでくる。


「白石、どうかした?」


こんな話を聞いて、冷静ではいられないでしょ?


「関東体育大のスターターって言ったら、プロになる人もいるよね?」
「そうだな。スカウト来てるって言ってた」


彼は座ったままボールに回転をかけながら、何度も真上に放り投げてはキャッチし始めた。

もう体の一部みたいだ。自由自在に扱える。


「海里くんは、プロにならないの?」


おそるおそる尋ねる。