未完成な好きが、恋に変わるまでそばにいて。


「二村くんと付き合ってたりする?」
「ゴホッ」


とんでもないことを言い出されて、思わずむせた。


「そんなわけないよ」
「そうなのかぁ。梢って、ちょっと地味キャラだけど、実は学年一の王子さまと付き合ってるなんて素敵だと思ったんだけどなぁ」


目を輝かせる由紀奈に唖然とするしかない。
そんなこと、考えたこともなかった。


「ゆ、由紀奈は彼氏いるの?」
「うーん。腐れ縁がひとりいるけどね。C組に」


こういう恋バナをしたのも初めてだ。なんだかくすぐったい。


「腐れ縁って?」
「私、実はバレーボールやってて、小学生の頃から地域のチームに所属してたの。そのときにいた同級生で、アイツも今もバレーやってる」


同じ競技って、私と海里くんみたい。
違うか。私は見学専門でプレーはからきしダメだし。


「彼氏、なんだよね」


ドキドキしながら尋ねると、由紀奈の耳が赤くなったような。