「お兄ちゃん、教えて」
返事なんてあるはずがないのに、答えが聞きたい。
兄に許されたい。
海里くんは、『白石が生きていてよかったんだ』と言ってくれた。
でもやっぱり自信がない。
そんなことを考えながら、閉じたアルバムを抱きしめてしばらく涙を流し続けた。
それから海里くんとは時々会話を交わせるようになった。
その一方で、彼に注意された安藤さんは私に冷たくあたるようになった。
あのときクラス中の注目を浴びたので、気まずかったのだと思う。
とはいえ、安藤さんは他の友達を巻き込んで私を無視し始めたので、気が重い。
不登校から中学校に復帰したあとはひとりで過ごしていたので、ひとりでいることを苦痛だとは思わない。
でも、あからさまに避けられ、必要な会話ですら聞いてもらえないのはちょっと困った。
海里くんはそんな状況に気がついて、私をフォローしてくれることもあったが、そうすればするほど無視の和が広がっていくような気がする。



