話したことを少し後悔していると、彼はゆっくり起き上がって私をじっと見つめる。
だから私も座った。
「そんなふうに苦しんでるのか? 白石が生き残ったことには絶対に意味がある。もちろん、先輩にも生きていてほしかった。もっとバスケを見たかった。けど、白石と先輩の命の重さに差なんてないんだぞ」
「えっ……」
そんな優しい言葉をかけられて、簡単に涙腺が崩壊した。
「白石が生きていてよかったんだ。つらいのに無理して笑うな」
海里くんは眉間にシワを寄せてそうつぶやいたあと、私の腕を引き抱きしめる。
こんなことをされたのは初めてなので一瞬体が硬直したけれど、「泣きたいだけ泣いちまえ」と付け足されて、離れられなくなった。
それから私は口を押さえて泣いた。
でも「俺しか聞いてないだろ?」と途中でそれすら許してもらえなくなり、声をあげて思いきり泣いた。
その間、海里くんはずっと私を抱きしめていた。



