…『竜のルビー』は本来なら固体のはずだ。最後の魔法をかけていなかったのだな…とセレは思った。
『これを飲めば、誰でもあなたの言うことをきくようになりますよ』
と魔法商に言われて、国王は試してみようという気になった。
「毒見役の私が、最初に一口飲んだのです。」
エイダが言った。
「毒ではない事は判りました。効力はどれ程なのか、手下の者に無茶な命令をしてみました。」
獰猛な肉食魚のいる川で泳いでみろ、と命じた。
その者は、何の躊躇も無く川に入った。
「何も無い内に止めましたが、彼の様子を見て,これは凄いと思いました。」
そして、国王は残りの液体を飲み干した。
「みんな私の命令に従ってくれた。面白いようにな…だが…」
一部の政務官には竜のルビーが効かなかった。
「セレといったな。『竜のルビー』の効力は魔法使いだろうが関係無いはずだ。何故お前には効かない?」
エイダが訊いた。
「魔法書によれば『竜の身体の一部を体内に取り入れた事がある者』には効き目が無い、とある。」
セレは
「自分は竜の血を飲んだ事がある。」
と話した。
『これを飲めば、誰でもあなたの言うことをきくようになりますよ』
と魔法商に言われて、国王は試してみようという気になった。
「毒見役の私が、最初に一口飲んだのです。」
エイダが言った。
「毒ではない事は判りました。効力はどれ程なのか、手下の者に無茶な命令をしてみました。」
獰猛な肉食魚のいる川で泳いでみろ、と命じた。
その者は、何の躊躇も無く川に入った。
「何も無い内に止めましたが、彼の様子を見て,これは凄いと思いました。」
そして、国王は残りの液体を飲み干した。
「みんな私の命令に従ってくれた。面白いようにな…だが…」
一部の政務官には竜のルビーが効かなかった。
「セレといったな。『竜のルビー』の効力は魔法使いだろうが関係無いはずだ。何故お前には効かない?」
エイダが訊いた。
「魔法書によれば『竜の身体の一部を体内に取り入れた事がある者』には効き目が無い、とある。」
セレは
「自分は竜の血を飲んだ事がある。」
と話した。

