休み時間にハルのところに遊びに行くようになり、俺は香椎恵子とも仲良くなった。

美人な佐藤とは対照的なゆるふわな可愛い笑顔がたえない女の子だ。
学年一可愛いと男どもに入学当初から騒がれていた。

仲良くなって、不器用で甘えベタで、気紛れなネコのような彼女からいつのまにか目が離せなくなっていた。

俺と中山は同じクラスだがどちらかといえば仲が悪い。

イイヒトの俺は男女問わず仲がいいのがアイツは面白くないらしい。

中山が香椎を好きじゃないことはわかっていた。

俺に聞こえるように
「学年一可愛い香椎を彼女にしたんだ。
アイツを連れて歩くだけで自慢になるよな」

チラリと俺を見ながらクラスメートに自慢していた。
俺が仲がいいからわざと香椎に手をだした。