その次の日からどうもおかしい。

昼飯を食べようと誘っても断られ、休み時間になって会いに行ってもいつもいない。

なんでだ。

俺、嫌われたのか?

ついに堪忍袋の緒が切れて、俺は先輩の家に行った。

チャイムを鳴らすとお母さんが出てきた。

「宮島ヒナタです。カナさんはいますか?」

「ええ、いるわよ」

そうそう、とお母さんが浮かない顔して話しかけてくる。

「最近ね、カナの様子がおかしいの。何か知らない?」

「………すみません。俺も分からなくて今日、聞きに来たんです」

「そう………」

お母さんも心配していたようだ。

俺は思い切って先輩の部屋に行った。

コンコン

「ん?お母さん?」

「俺、ヒナタ」

「…………は!?」

部屋からはドタドタと音が聞こえる。

片付けでもしてるのか?

「いいよ」