恋愛王子の落とし方

『カナちゃんはかわいくて、カッコいい、ぼくの大事な女の子です。

わらった顔がすき。

たくましさがカッコいい。

とにかく大すき!

ぼくが強くてやさしい男だったら、カナちゃんを守れたかもしれない。

でも、ぼくは小さく弱い。

カナちゃんはぼくが守るべきなのに守れないみじめな自分がいやだった。

ほんとは男なのにそう言えないぼくがきらいだった。

だから、てん校することになってホッとしちゃったんだ。

ごめんね。

カナちゃんはいつもたすけてくれたのに、なにも出来なくてごめんね。

いつもささえてくれたのにおんがえし出来なくてごめんね。

かってにてん校しちゃってごめんね。

かなしさもあるけど、ほんとの自分からにげたいんだ。

今までありがとう。

これからもぼくの友だちでいてね。

まっててね。

高校生になったぼくがカナちゃんをむかえに行くから。

守るから。

ぼくは強くなる!

出来れば、カナちゃんのかれしになりたい。』