家に着いた。





〝ガラガラガラガラ〟





「ただいま~」





遊舞の母親が遊舞に話しかける。





「お帰りなさい。どうだった?久しぶりの学校は?」

「ん?普通だったけど?」

「そう。じゃあ、まぁ、宿題やって、おやつ食べて。

晩ご飯の時間になったら、呼ぶから」

「は~い」





4時間後、19時30分頃、家族で晩ご飯を食べた。





親戚は、もう帰っている。





「いただきま~す!!!」

「え?今日はカレー!?」

「そうよ。遊舞、好きでしょ?!」

「うん。まぁ、好きだけど」





―一口食べてみる―





〝パク〟





「うんめぇ~!!!」

「良かった!!遊舞がそんなに喜んでくれて!!お母さん、

凄く作り甲斐があるわ!!!」





そんな会話をし、カレーを美味しく食べ、また数時間経ち、

21時30分頃に寝た。





電気を消して、暗くした寝室で一人、考え事をしていた。

「母さんは、カレーに限らず、どんな料理でも上手いけど、

いつかは、僕も、この家を出る事になるし、いつかは

食べられなくなっちゃうんだ。いや、この生活自体も、

当たり前じゃない。いつか終わっちゃうんだ」と。





そして、眠りについた。