〝キーンコーンカーンコーン〟





「〝起立〟〝礼〟〝着席〟」





その後、

遊舞は、いつものように、友達達と一緒に帰った。





今日、遊舞の下校を共にするメンバーは、

「宙尾泳」「音田奏」「十装演人」である。





すると、一緒に歩いていた奏が話しかけてきた。





「さっき、先生が言ってた、

1組で起こった事、一体、何だったんだろうね」

「さぁ・・・」と遊舞が答える。





しかし、そこで、泳が

「確かに、常識では考えられない事だけど、

ありえなくもないな」と言った。





そこで、皆、

「えっ!?」と驚いた。





泳のその一言に対し、皆、

「何で、ありえるかもしれないの!?」と言った。





泳は、

「俺、宇宙飛行士になるから、科学にも興味があって

勉強してる・・・っていうか、勉強しないといけないから

解る事なんだけど、この世の全ての事って、

実は、全部、当たり前じゃないんだよ」と言う。





すると、皆、また、

「どういう事!?」と言った。





「あのね、〝宇宙って爆発から生まれた〟って説は有名だけど、

もし、本当にそうだとしても、

〝その爆発って何がどうなって起こったのか〟までは

ハッキリ詳しくは解んないし、だから、

〝無から有はありえない〟なんて常識も、

実は違って、それも、今までに、

自分や誰かが目で見た事しか信じられない人間達が

勝手に決めつけた事かもしれないでしょ?だから、この世界、

普通に考えたらありえなさそうな色んな不思議な現象も、

もしかしたら起こる可能性があるんだよ。だから、この世界には、

もしかしたら、〝魔法〟とかもあるかもしれないし、

実際に、それが使える人も、本当にいるかもしれないよ。

たとえば、昔は、誰も、〝ある〟って事さえも知らなかった

色んな科学的なエネルギーが科学者達によって発見されて、

それを使って、〝飛行機〟みたいな空を飛ぶ乗り物、

物凄い速さで走る、〝電車〟、あるいは、〝車〟、

もっといけば、ちょっとだけ昔の80年代の人達とかが、

昔だったら信じられないような、

俺達も使ってる〝スマホ〟とかがもう、当たり前のように、

俺達の生活にあるのが何よりの証拠さ!!!」と、泳は語る。





それを聞いた皆は、

「ちょっと、話が難し過ぎて、どういう事が解んない」と言った。





泳は、

「あ~、ごめん!!ごめん!!でも、これから、

中学校や高校でも、こんな感じの事、教えてもらうし、

そのうち、解る時が来るよ!!!」

「そっか!!でも、何か、それって、

考えたら凄くワクワクする!!!」と、遊舞以外の2人は言った。