夜になり自室へ戻ってくると、ベッドに置いたままにしていたスマホが光っているのが見えた。


誰かから連絡があったのかな?


そう思って画面を確認し、「え?」と、眉を寄せた。


画面上に⦅イケメンの言うとおり♪⦆のアプリが入っているのだ。


すぐに必要なアプリはショップで入れてもらったけれど、このゲームを入れてもらった記憶はなかった。


そもそも消したいと思っているのだから、ダウンロードするはずがない。


ということは、このゲームは勝手にこのスマホに入ってきたということになるのだ。


そう考えた瞬間、ゾクリと背筋が寒くなった。


恭介が、まるであたしが見えているように会話をしたときのことを思い出す。


もしもあれが偶然じゃなかったとしたら?


本当に恭介があたしのことを見ているのだとしたら?


そんなことあるはずないと思いながらも、寒気は止まらない。