どれだけ悪ぶってみても。 所詮は、貴方に恋してるだけ。 「えー…今日は前回の続きで、教科書の73ページ…」 少しのんびりした教師の声が、より一層気だるさを深くする午後の授業を受けながら。 あたしの思考は昨日、寛人と共通の親友である永瀬が帰り道に聞いてきたことへと流れていく。