「だけど、…それでも。……オレは永井が好きなんだ…」 「………?!」 焦がれた温もりは、想像以上に温かくて。 囁かれた言葉は、耳を疑うほど甘く胸に響き渡った。 「最初は、データに人の心は量れないって…そう、永井が言ってるのを偶然聞いてね。…それで興味持ったんだけど…」 「ちょっ…ひ、寛人?!」 「永瀬と仲良くしてる永井を見て、正直、気が狂うかと思ったよ…。おまけに永井は、毎日気紛れにオレと接していたからね……だから、自信なんてなかったんだ」