「…そっか…今日14日なんだよね…今思い出した……うわー…」 「なんで、そこでそんなに落ち込むんだ?……もしかして、も誰かに渡す予定だった、とか?」 「…うーん…渡す予定っていうか…まだ悩んでるっていうか…」 「…あげないの?」 「なんていうか……怖い…っていうのが…本音、かな?」 今日が何の日が思い出した途端…。 さっきまでの会話のリズムに乗ることが出来なくて。 寛人の顔を見ることも出来ずに窓の外に視線を投げたまま、少しだけ遠くを見ながら会話を続けた。