「ちょっと相談があって…」


なんて言われたから、時間を割いて部室で待ってたのに。
今日のメニューを軽くこなしてきた祥太が、部誌をあたしに書かせながら、覗き込むようにして顔を近づけて、突然そんなことを言ってきて。

あたしは思い切り怪訝そうな顔で短く返事を返したってわけ。


「……なんで?」

「いえ…なんとなく、なんですけどね?」

「へぇぇ……」


あたしの質問に、にっこり笑い掛けてくる祥太…。

それに対して興味のないような態度を取って部誌の続きを記入していく。