【短】雨宮さん家の大型犬

すると、ふっと耳元で吐息が掠められる。


「そんなの、全部に決まってる、じゃん」


かぷっ


そんな言葉と一緒に耳を食まれて、びくん、と肩が揺れてしまった。


「もー…!そういうことすると、しーちゃんの嫌いなピーマン入れちゃうんだからね!」


真っ赤になりつつ、そう抗議したらパッと体を開放され、


「それだけは、いやだー…!」


と返された。


色気があるのかないのか…ちょっとあやふやなこの空間。


それこそが、私達の楽園だった。