【短】雨宮さん家の大型犬


「あこちゃん、ごめんね?」

「………ばか。でも、好きだから許す…」


あの後、二度目の穏やかで熱の帯びた時間をたっぷり過ごした私たちは、ソファーから寝室のベッドに移動して、シーツに包まったままでまったりしていた。


「なんだか、今日は色々あったねー…」

「もー…ほんとにね…私はしーちゃんと一緒にいられたら、それでいいのに…」

「俺もだよ」


ちゅ、ちゅ、とおでこにキスをされて私の胸はそれだけでいっぱいになる。


「しーちゃん…まぁーて」

「えぇー?なんでー?」

「だって、腰痛いんだもん…」

「じゃあ…手ぇ繋ご?」

「うん」


きゅ、と手を繋ぐと、静人はその手をそっと自分の口元に持っていき、薬指にキスを落とした。



「もー!しーちゃん!くすぐったいよー?」

「指輪とかさ、まだあげらんないけど。いつかその日が来るまで…俺のこと好きでいてくれる?」

「…!…っ」

「あこちゃんとずっと一緒にいたいから…だから、今…あこちゃんに誓っていい?」


薬指に、キスをしたまま静人は真っ直ぐに私を見つめてくる。

その瞳には泣きそうな私の顔が映っていた。