【短】雨宮さん家の大型犬


「もしもし?麻美子さん?」

『あらあら〜、静人くーん?元気してたー?』

「うん!麻美子さんは相変わらず元気そうだね!」

『うふふ〜。パパと二人で新婚に戻ったみたいよー』

「そうなんだ!俺たちもね、新婚さんみたいに仲良く過ごしてるから、心配しないでねー?」

『あら!それならいいわ〜。じゃ、二人ともより仲良くね?』

「はぁーい!」


ぷつん


ご機嫌良く、楽しそうにママと会話をして、そのまま切ってしまった静人をじとっと睨んで、ぷくりと頬を膨らませた。


「んもー!ママと話したかったのにぃー」

「だってー…俺はあこちゃんとイチャイチャしたかったんだもん」

「だからって、何も…電話切らなくても…んんっ」

「もー…あこちゃん、黙って?」

「ちょ、お風呂入ったばっか…っ」


と、拒んでみても、追い掛けて来る大きな手のひらに捕らえられ、私は十分に乾いていない静人の髪にしがみつき、甘い時間に身を投じた。