【短】雨宮さん家の大型犬


その日の夜…散々静人と戯れたあと…。
ピロロロと家の電話が鳴った。


家電が鳴るなんて、大体相手が誰なのかは想像ができる。


「はい、もしも…」

『もっしもーし!あこちゃん〜?』

「ママ〜?どうしたのー?」

『なんだか、急にあこちゃんの声聞きたくなっちゃったのよ〜』

「もう、何かあったかと思ったじゃん!」


そんなやり取りをしてるとお風呂から上がってきた静人が、優しい笑みを浮かべてこちらに近寄って来る。


『ねぇー?あこちゃん、静人くんとはどう?』

「え?」

『いいのよ、いいのよ〜。静人くんなら、あこちゃんお嫁さんにあげてもいいって、パパも言ってるし〜』

「お、お嫁さんて…!?」


そんなことをあのパパが?と言う驚きでつい大声を出すと、近くにいた静人がピクリと動き出して、私の手から受話器を奪った。