「しーちゃんは、心配し過ぎだよー。現にコンビニ行っても、誰にも声掛けられなかったし…」

「じゃあ、じゃあじゃあ!あの店員には?いっつも余計な事言ってくる奴」


何時の間にかくるりん、と体を反転させられていて、今にもキスが出来るんじゃないかってくらいの距離でじっと見つめられる。
バスケもバレーも、運動系は何にもしてないくせに…高身長と、大きな手…。
それが私に視線を合わせるようにして覗き込んで、その手で頬を撫でられるだけで幸せになる。

でも、それをちょっとだけ隠して、私は何でもないことのように返事をする。