【短】雨宮さん家の大型犬



「まったく!なんなんだ!朝っぱらから!!」

「まぁまぁ。しーちゃん、落ち着いて、落ち着いて」

「む。あこちゃんはさぁー?やな気持ちになんなかったの?」


ぷんすか!と怒る静人に苦笑しつつ、きゅうーっとシャツの袖を掴む。

「なに?」

「しーちゃんが格好良いから、全然やな気持ちしなかったよ?もうね…………」


そして、そこまで言うとくんっ、とそのまま腕を引いて耳を寄せる。


「惚れ直しちゃった……」

「…っ?!」

「って、ほらほら、早く学校行かないと!」

「う、うん!」


私は、静人の手を握って、校内へと急いだ。