【短】雨宮さん家の大型犬


大きな手に何時だって、翻弄されて…深みに落ちて。

私は静人の上で美しく舞う蝶に変わるような気持ちで、熱に浮かされる。


「んー…あこちゃん、大好き」

「…私も、だよ。出来ればしーちゃんのこと軟禁したいくらい」


シーツに身を包んでそう言うと、静人はんー…とゆっくり背伸びをした後で、はい、と両手を差し出してくる。


「ん?」

「あこちゃんになら、されてもいいかなーなんて?」

「もー…おばか。でも…他の人に、こんなに好き合ってるって見せ付けるのも、ありかなぁ?」


私は、いたずらっぽく片目をつむって、静人にそう微笑んでみる。


すると、そんな私をじぃーっと暫く見つめた静人は、にぱっと笑い返してきて、うんうん!と勢い良く首を縦に振る。


「俺、朝から晩まであこちゃんのこと好き好きって、ウザいかもー!」

「…まぁ…それは何時ものことだけどね」


そう言うと、静人に身にまとっていたシーツを掴まれた。