「……しーちゃんて、キスうまいよね……」
「…へあ?」
長い長いキスの後で、なんの気なしにそう言った私。
それをどう受け取ったのか、静人は慌てた様子で、私の左の小指を取ってそこにキスを落としてくる。
「ん?」
「あこちゃんを想う気持ちに誓って言うけど!俺…あこちゃん一筋だかんね?!」
「うん?」
「断じて、他の誰かとそういうの、ないから!」
そう言われても、私は全然ピンと来ない。
なので、小首を傾げて静人を見つめると、疑っていると取ったのか、すがるようにして静人がまくし立てる。
「俺、あこちゃん…だけ、だから……」
しゅー…
湯沸かし器のように真っ赤になった静人を見て、私はあぁ、と腑に落ちる。
「うん、知ってる。しーちゃんモテるけど、私以外と付き合ったことない……もんね?」
「ない!ないないない!俺は何時だってあこちゃんだけのもんだもん!他はいんないし!」
そう言って、耳の辺りにキスをしてくる静人を、私はうんうん、と頷いて抱き締めた。



