【短】雨宮さん家の大型犬

「だって、ほんとのことだもん!」


ぷぅっと膨れる頬。
私は仕方ないなぁと、そこにキスを落とす。


「機嫌直った?」

「……」

「…だめ?」

「あー…もうっ!あこちゃんのばか!」


そう言われて、ぽすん、と胸の中に包み込まれる。


とくん、とくん、


と、心地よい鼓動の音を聞くと、幸せ一杯になる。


私は、無意識に静人の胸元に頬を寄せて、ふふふと微笑む。


「なーに?あこちゃん?」

「んー?幸せだなぁって。しーちゃんと暮らしてて良かったなーって思っただけー」

「あこちゃん…」

「ん、しー、ちゃん……」


まぶたにキスをされて、くすぐったくて下を向きそうになる私を追い掛けて、静人の口唇が私の口唇を奪った…。