【短】雨宮さん家の大型犬

「わー!じゃあ、家でならいいのっ?」

「もー!そんなことより、質問の答えはっ?」

「すみません…首筋には…ほんとにしてました…」


しゅーん。


反省しているのは、十分分かる。
でも……。


「しーちゃん?なんでそんなことするの?いくらマーキングって言ったって…そんなにそんなにキスマーク付けられたら、……困る…」

「だって…あこちゃんて良い匂いするから…。つい……」

「もー…このばかわんこ!」

「ごめんなさいーー!」


そう言いつつも、静人は私の手を離さない。
それどころか、私から近付けた顔に向かって、ほほにちゅっと口唇を付けてきた。


「しーちゃん!!」

「えへへ…あこちゃん、好き…」


そんな、格好いい顔で、イケメン声で、好きとか言われたら…大好きな人に言われたら…。


怒ってる自分が、可笑しくなってくる。


「ばか、好き…」

「うん!俺も俺もー!じゃあ帰ろ?今夜の晩ごはんはなーに?」

「何にしようかなぁ?…あ。スーパー寄ってもいい?」

「うん!何が出るかな何が出るかな〜」

「しーちゃん、それ古い」

「えええー?なんでー?」


そんなやり取りをしながら、私たちはスーパーに向かった…。