【短】雨宮さん家の大型犬

私は、思い切りヘコんでしまった静人の顔を見上げてから、にっこりと笑い掛ける。


「バカだなぁ、しーちゃんは。私がしーちゃんのこと嫌いになるわけないでしょー?」



…こんなに、好きなのに…。


少ししゃがませて耳元にそう告げると、静人の顔はふにゃふにゃと崩れ、更に真っ赤に染まってしまった。
でも、答えを聞いていない私は、ぐいっと顔を近付けて、更に追求をする。


「なーんーで?」

「そ、それはぁ…その……」

「その…?」


目線を合わせようとすると、キョロキョロと挙動不審になる。
私は、わざと悲しい顔をして、小さい声で呟いた。

「…やっぱり、臭い…?」

「っ?!ち、違うよ!?そんなことないよ?!」

「じゃあ…なんで?」

「ううう…」


静人は、観念したように、俯き加減で理由をポツポツと話し始めた。