静かな工房の中でエミリアはしゃがんだまま眠っているエリッヒに寄り添って座った。
頭を支えながら膝の上に寝かせてやるとエリッヒが薄く目を開けた。
「おう、お目覚めか」
「はい」
「雨はどうだ?」
窓がないので外の様子は見えないが、音は聞こえない。
「静かだな」
エリッヒはそうつぶやいたきり、また目を閉じた。
エミリアは膝の上の男の髪に指を絡ませた。
かたくごわごわで指に引っかかる。
エリッヒが目を開ける。
「寝かせてくれ、頼む」
エリッヒが彼女の太股に頬を押しつけている。
皮の当て布がついた狩猟用のズボンなので、重みは感じるが触れあうような感触はない。
「これじゃあ、ちっとも眠れそうにないな」
彼は硬い布地の上から彼女の膝を撫でた。
おもわず膝がぴくりと跳ねる。
「痛むのか?」
エリッヒが手を止めて尋ねた。
「いえ、それほどは。当て布のおかげで脚はあまり痛くありません」
古着屋で着替えておいて良かったようだ。
絹のドレスのままだったら、今頃全身泥だらけどころか、ぼろぼろで素っ裸だっただろう。
遠くからニワトリの鳴き声が聞こえる。
エリッヒのお腹が鳴る。
「腹が減ったな」
「パンを食べても良いと言ってましたよ」
エリッヒが起き上がってテーブルに歩み寄った。
「あんたは食べたか?」
「はい。そちらの生姜湯も温まりますよ」
うなずきながらパンをちぎって頬張るエリッヒが笑みを浮かべた。
「うまいもんだな」
生姜湯を喉を鳴らしながら飲む。
頭を支えながら膝の上に寝かせてやるとエリッヒが薄く目を開けた。
「おう、お目覚めか」
「はい」
「雨はどうだ?」
窓がないので外の様子は見えないが、音は聞こえない。
「静かだな」
エリッヒはそうつぶやいたきり、また目を閉じた。
エミリアは膝の上の男の髪に指を絡ませた。
かたくごわごわで指に引っかかる。
エリッヒが目を開ける。
「寝かせてくれ、頼む」
エリッヒが彼女の太股に頬を押しつけている。
皮の当て布がついた狩猟用のズボンなので、重みは感じるが触れあうような感触はない。
「これじゃあ、ちっとも眠れそうにないな」
彼は硬い布地の上から彼女の膝を撫でた。
おもわず膝がぴくりと跳ねる。
「痛むのか?」
エリッヒが手を止めて尋ねた。
「いえ、それほどは。当て布のおかげで脚はあまり痛くありません」
古着屋で着替えておいて良かったようだ。
絹のドレスのままだったら、今頃全身泥だらけどころか、ぼろぼろで素っ裸だっただろう。
遠くからニワトリの鳴き声が聞こえる。
エリッヒのお腹が鳴る。
「腹が減ったな」
「パンを食べても良いと言ってましたよ」
エリッヒが起き上がってテーブルに歩み寄った。
「あんたは食べたか?」
「はい。そちらの生姜湯も温まりますよ」
うなずきながらパンをちぎって頬張るエリッヒが笑みを浮かべた。
「うまいもんだな」
生姜湯を喉を鳴らしながら飲む。


