「ちょ……もうっ!変なトコ、触んないでってばっ」

「んー?変なトコって、ココ?」

「やっ…瑛飛さんのいじわるっ」


身を捩りながらエプロンの上から這わせた俺の手を、抑えるようにして握り締めて見上げてくる水美は殺人的に可愛い。


「だって、お前ってば滅茶苦茶可愛いし?」

「ばかっ!コーヒー零れちゃうでしょ…」

「コーヒーなんかより、俺はお前の方がいいんだけどなぁ?」

「だーめ!ちゃんとコーヒー淹れさせてくれなかったら、もうキスさせないんだから!」

「えーそれはヤだなぁ」

「だったら、早くどいてよー…」