【短】Candy Girl

そう悪態をつきながらも、あたしは祐介の腕の中。
嬉し過ぎて泣きたくなるってこういう事を言うのかな…。


「祐介の方が余所見してる癖に…」

「あ?んなことねーよ!なんだよ、それ!」

「いっつも他のコ見ては可愛いって言ってたじゃん…」


じとっとした視線を向ければ、苦笑いの祐介。


「あぁやって言ってれば、沙穂ヤキモチ妬いてくれるかなーとか?」

「ほんと、ばか」

「しょーがないだろ!おまえが可愛過ぎんのが悪い!」

「なんで、あたしのせいなのよ!大体モテもしないあたしが可愛いとか…有り得ないんだけど!」

そう怒って話す間も、私は祐介から離れようとはしない。

「それ、は……その……」

「なによ!?」