しばらく待っていると足音が聞こえ始めて段々近づいてくる。 「この足音……」 なずなは嬉しそうに私を見た。 複数人の足音、テンポ的には走っている。 きっと朔夜達だ。 「あれ……?」 しかしなずなは大きな足音を聞いて首を傾げた。 おそらく朔夜だけ来ると思っているからだろう。 私も朔夜が来ると安心していた。 鍵が開く音がするまで── 「おう、大人しくしてたみたいだな」 朔夜じゃなかった。 一歩のところで遅れてしまったのだろう。 さっきの人の他に複数の男を引き連れて、部屋に入ってきた。