大の大人が小さな少年に簡単にやられた。


ただ者じゃないと思った他の2人は逃げるようにその場から去ろうとしたが、



「おっと、逃がさないよ」



少年が見逃すわけもなく、同じように気絶させた。



『あんた、また気絶させたの?』


「大丈夫、すぐ目覚めるから」



女は呆れた声を出しながらも、通報は済ませたと少年に報告をした。


しばらく立っていると、遠くからサイレンが聞こえてきた。


そろそろ警察が来るだろう。



「コイツらか?」


「ああ、覚醒剤所持してた。残念ながらシロだったけど」


「いや、でもナイスだ。コイツらも一応ヤクザだ」


「そっか」



警察とは顔見知りである少年は、会話を交えながらも男達の身柄を引き渡す。


すると、男達は手錠の感触で意識を取り戻した。