「よお月那!戻ってきたか!」


「月那ちゃんお帰り」



ドアを開ければ、椅子に座ってのんびりしている2人に歓迎された。


私も2人の前にあるソファーに腰掛けて、背もたれに寄っかかった。



「今回の暴走は成功だね」


「うん、何とか逃げられたからね〜。
それにしても危ないことをよくやったもんだよ!」



というか毎回成功させなきゃ困るよね。


でもそれが難しいと思うから、きっと彼らは普通じゃないと思う。


暴走で警察が追うってそんなにないケースだし。


それほど桜蘭を取り締まりたいのかな。



「月那ちゃん知ってる?僕たちの暴走には意味があるんだ」


「え?一致団結とかそういう目的とかじゃないの?」


「あ、正解言われちゃった。そうだよ、団結したい時に暴走するんだ」



千尋の問いにあっさり答えてしまい、彼は苦笑してしまう。