アブナイ王子様たち

私が知ってる限り、紀野くんは、私を怖がらせるようなことはしない人だ。


紀野くん、違うよね?


私をストーキングするようなこと、してないよね……?


「そう、俺だよ。


俺が、愛海ちゃんに手紙やメッセージを送ったんだ」


そんな……。


じゃあ、私を追い詰めてたストーカーは、紀野くん……?


でも、いったいなんで……。


「どうしてストーキングしてたの?」


そう聞く自分の声は震えていた。


ストーカーが紀野くんだという事実を、脳が受け入れたくないのだろう。


「どうして?


そんなの決まってるじゃん。


愛海ちゃんを愛してるから」


私を愛してる……?


「……俺、愛海ちゃんと出会った中学時代から、愛海ちゃんのこと好きだったんだよ」