アブナイ王子様たち

心の中でそうつぶやきながら、リビングに足を踏み入れた。


その直後、悟さんが偶然、こちらに向かって歩いてきた。


「あれっ、愛海ちゃん。


どうしたの?」


「あの……私、これから、すぐ近くの海で泳ごうと思うんですけど……」


一緒に泳ぎにいきませんか?


そこまでは言わなかった。


一緒に泳がないかと言わなくても、悟さんならわかるだろうと思ったから。


案の定、悟さんはこう答えた。


「あっ。


愛海ちゃん、海で泳ぎにいくの?


俺も一緒に泳ぎたいな」


出ました、その答え!


悟さん、待ってましたよ!


「じゃあ、今から……」


「でも今日は、父さんから頼まれてる仕事をしなきゃいけないから、無理だな」


嘘……。