アブナイ王子様たち

「よし、食えたな」


もぐもぐ。


ごっくん。


ドキドキが止まらないと思いながらも、なんとかおかゆを噛んで飲み込む。


はー、危なかった。


もう少しで、噛まずに飲み込みそうだった。


完全に翔さんのせいだ……。


「ど、どうして口移ししたんですか……」


「あー、口移しか?


そっちのほうが、あんたが素直におかゆを食べるだろうと思って」


だからってあんな大胆なことを……。


考えただけで体温が上昇する。


翔さんって、たまに極端なことというか、大胆なことするよね。


まぁ、そういうところに対しても、私はほれてるんだけど。


そんなことは、今は恥ずかしくて言えない。


ていうか、それを言うタイミングではない。