アブナイ王子様たち

そ、そんな言葉をストレートで……。


かぁっと顔が熱くなる。


「か、可愛いですか?」


「あぁ、可愛いよ。


そのパジャマがな」


……へ?


パジャマが可愛い?


私が可愛いんじゃなくて?


えっ、じゃあ……。


「私のこと、褒めたんじゃないんですか⁉︎」


すると、翔さんが意地悪な笑みを浮かべた。


「ちげぇよ。


パジャマのことを褒めたんだよ。


なに、もしかして『あんたが可愛い』って言えばよかった?」


「は……っ⁉︎」


さらに顔が熱くなってくる。


そ、そんなことまでストレートに言わないでよ。


ドキドキしちゃうじゃん……。


「ち、違っ……」


「あんた、顔真っ赤じゃん。


熱冷ますために、冷却シート貼ってやろうか?」