アブナイ王子様たち

だけど、今わかった。


我妻家の5人は全員、誰かを心配したり、誰かを気遣う気持ちを持っている。


匠くんも、私が間違ってアルコールを飲んだ日の翌日、心配の言葉をかけてくれた。


最初、ここに来たときは、5人を追いだしてやると思っていた。


けれど、今は違う。


5人は私に対して優しい言葉をかけてくれたり、安心させる言葉をかけてくれた。


もし私が5人を追い払っていたら、ひとりぼっちのさみしい生活を送っていただろう。


ストーカーからの手紙が届いたときも、5人がいたから安心できた。


ひとりぼっちの生活に、ストーカーが介入していたら、びくびくと怯えるしかなかったと思う。


5人を追いださなくてよかった。


心の底からそう思った。


「ごちそうさまでした」


夕ご飯を食べ終え、食器と箸をキッチンのシンクまで持っていく。