アブナイ王子様たち

それに、心臓が大きく跳ねている。


ドキドキが止まらない。


この状況、どうしよう……。


「あ、あの……」


「なに?」


「体温計を取りたいんだけど……」


だから、手を離してくれないかな。


「……体温計より、俺のほうを見てよ」


えっ……。


体温計より、俺を見て……?


どういうこと?


意味が全然わからない。


余計にドキドキしちゃうんだけど……。


「……俺だって、愛海のことが好きなのに」


その言葉に、私の中の時間が止まった気がした。


今、匠くんはなんて言った……?


愛海のことが好き……?


愛海……って、私だよね?


私のことが好き……?


匠くんの言葉の意味を理解するのに、数十秒もの時間がかかった。