アブナイ王子様たち

しかし、悟さんが私を“お手伝いさん”として紹介したため、会社の人たちは少し驚いた顔をした。


「この女の子が……」


「悟くんの家で働いてる、お手伝いさん……?」


「はい、そうです」


会社の人たちが驚いていることに気づかず、やわらかな笑みを浮かべる悟さん。


会社の人たちの反応に気づかないなんて。


悟さん……もしかして天然?


いや、鈍感?


どちらにしても、悟さんが人の言動にすぐに気づかないことはたしかだ。


そういえば……。


翔さんの通う大学の文化祭の日、翔さんは私を連れていこうとしてきた。


そして、私が行きたくないと言って、自室に逃亡した直後、悟さんと翔さんが自室の前に現れた。


慌てて鍵をかけた音に、翔さんは素早く反応していた。


でも、悟さんは気づいていなかった。