その状態でしばらくぼんやりとしていたが、はっと我に返り、ベッドに体重を預けた。


ボフッ。


ベッドが、私の体で軽く沈んだのを確認する。


その間に考えていたのは……。


「誠さんも、私のこと好きだったんだ……」


誠さん“も”、私が好きだった。


今朝、薫くんにも、誠さんと同じようなことを言われた。


たしか『あんたを好きなのは事実だ』って言ってたような……。


じゃあ、誠さんと薫くんは、私のことが好きだと思ってる者同士ってこと⁉︎


一気にふたりから好かれるとは……。


私はどうやら、誠さんと薫くんに危ない恋をさせてしまったようです。


でも、ふたりにどんな思いを抱いているのか、自分でもわからない。


恋ではないだろうけど、私がふたりを落としたのは、たしかなようだ。


いったいどうなるんだろう……。