アブナイ王子様たち

コンコン。


部屋のドアをノックする音が聞こえた。


誰だろう。


今度こそ、悟さんかな。


しかし、ドアを開けたのは、悟さんではなく、薫くんだった。


「か、薫くん……」


やばい、体が震えてきた。


昨日のパーティーでの出来事が、頭の中でよみがえってくる。


その瞬間、顔が熱くなるのを感じた。


そんな私を尻目に、匠くんが部屋を出ていった。


「薫、愛海に話があるんだろ?


だったら俺は、自分の部屋に戻るわ」


えっ……!


今、匠くん……私のこと、呼び捨てで“愛海”って呼んだ……!


さらに顔が熱くなる。


頬を手で包み込み、熱を追いだす。


匠くんがいなくなり、部屋には私と薫くんだけになった。


しーんと静まりかえった空気に、額や背中から冷や汗が流れる。