アブナイ王子様たち

「あっ、ちょっと……!」


悟さんが私の手を掴もうと、自分の手を伸ばすが、それをスルリとかわす。


呆然としている悟さんと誠さんを尻目に会場を出て、外に向かった。


外にあるソファはどこに……。


あっ、あった!


外のホールに来てすぐに、ソファを見つけた。


いかにも高級そうなソファが、いくつも並べられている。


そして、そのソファで横になっている人物を発見した。


スーツを着た若い男の人。


その人こそ、薫くんだろう。


私からソファまでの距離は少しあるけど、薫くん
だとわかる証拠は見える。


よく目を凝らしてみれば、着ているスーツにラメが入っていることがわかる。


さらに、スーツから見えるシャツが紫色だ。


間違いない。


あれは絶対に薫くんだ。