アブナイ王子様たち

うわー、うわー!


私のほうに目を向かないで、悟さんたち!


ギュッと目をつぶり、心の中で叫ぶ。


「えっ。


愛海ちゃん、翔の大学の文化祭に行くの?


行きたくないって言ってたけど」


勘違いしないで、悟さん!


目を開けて、悟さんに目で訴える。


しかし、悟さんは私の気持ちに気づかない。


「あっ、もしかして翔に説得されて、行く気になったの?」


ズコッ。


どうしてそういう解釈をしちゃうの?


私は最初から、翔さんの大学の文化祭に行く気はありませんから!


黙ってても気持ちが伝わらないなら、直接言うしかないな。


「勘違いしないでください、悟さん!


私は文化祭に行きたくないんです!」