BLACK TRAP ~あの月に誓った日~



一般公開の土曜日。

見たこともないくらい、透き通った濃い青色をした空の下、私達4人は桜花高校の門をくぐった。

出店が並ぶ校庭は、すでに大勢の人で賑わっている。


今日は伯王の制服ではなく、4人とも私服で来ていた。

私と藤川は顔バレしている可能性が高いので、念のため若干変装して桜花に潜り込んでいる。


眼鏡をかけた藤川は、パッと見は爽やかな優等生にしか見えない。

私は地味めの服装で目立たないよう、藤川と同じく伊達眼鏡をかけさせられている。

ヘアメイクは美愛に頼んで、いつもと違う顔にしてもらったつもり。


「美愛……。リクエストと違うんだけど?」


何やら不満げに藤川が美愛のことを睨む。


そう、藤川が私に突きつけたもう一つの条件とは、私が地味な格好で桜花へ行くこと、だった。


紺色のシャツワンピースだし、眼鏡をかけて地味にしてもらったつもり……なのに。