【短】溶けた氷はただの水に変わるけど…

彼ってこんな人だったっけ?
こんなキャラだった?

どこで、シフトチェンジしちゃったの?!

本当に訳が分からないんですけど!!?

混乱している私のことを軽く引き寄せて、彼は軽いリップ音を残すキスをした後、漸く解放されて日誌を書くことを許された。


全てを終えての帰り道…。
これ以上隙間がないほどの距離で手を繋がれ、私は縮こまる。


「聖月、手暖かい。…眠い?」

「きんじょーと一緒にしないでよー!緊張してるの!」

手汗半端ないと思っていれば、この発言。
ほんとに、エスパーですか、神ですか…。

「なんだ…眠いなら、一緒に寝るのに」

「ば、ばか!」


なんだか、はじくんお登場から彼が変わったような気がする。
でも、はじくんは同い年だけど、お兄ちゃんみたいな存在で、恋人でも何でもないのに…。


…嫉妬?

嘘でしょう?

彼が?

信じられない…。