「じゃあ、新條頭洗ってあげる」
「んー」
「瞳、瞑っててね?」



しゃわしゃわしゃわ
そんな音を立てながら、いつものようにシャンプーをしてあげていると、擽ったいのか身を捩る新條。


「…ぁっ…あ、あやちゃん。くすぐったいっ!」

「ん?……あぁ、ダメだよ。しんじょー…大人しくしてて?じゃないとシャンプー瞳に入っちゃうよ?」

「っ!痛いのやっ!」

「じゃあ、言うこと聞いてね?」

「…ん」


新條は、オレのもんだから。
あんまり変な視線送ってると、その内殺しちゃうかもよ?
なーんて、そんな気持ちをお風呂あがりの新條を見たヤツにたっぷり牽制として込めて。
オレは、新條を部屋まで連れて帰って、今に至るわけど。
新條の頭を洗い終えた後、これまたいつものように身体の洗いっこを十分に楽しもうとしたら、うるうるした瞳で上目遣いをされて…。


「も、むり…」


と降参された。
ごめんね?
ちょっとガッツいちゃったかな…。