「しーんじょーぅ…綾人サン、ちょっとヤバいかも…?」


「……なんで?」


「朱莉ちゃんのラブリーさにヤラれてるから」


「ばーか」


「ほんと、オレってしんじょーばかだねぇ…」


「じゃ、あたしはあやちゃんばかなの?」


そんな会話をしながら、顔を見合わせると、思わず吹き出す。
こんな風に笑い合いながら、ずっと一緒にいられますように…。
さっき船から見えた鳥居って確か縁結びの神社のだったから。
心の中でそう、柄にもなく祈ってみたりして…。



ねぇ、しんじょー?
部屋に帰ったら、ちゃんとキス、させてね?
もう、メロメロになっちゃうくらい、凄いやつ。