「もう1回、両親と仲良くやっていこうって決めたのは莉那のおかげなんだ。だから、ありがとう。」




「ううん。気づいたのは伽斗だし、私は何もしてないよ。何度も言うけど、私達家族は伽斗に救われたんだから。」




「じゃあ、お互い様だな!」




「そうだね!、、、、、、そういえば。伽斗の秘密ってこれ?」




「あっ、違う違う!今のは普通に。」




「じゃあ、秘密ってなに?」




そう聞くと、伽斗は姿勢をちょっとだけ捻ったりして、腕をテーブルにつけながら、こっちを向く。




「莉那と2人で出かけたり、手繋いだり、ネックレスあげたり、奢ったり。全部、親友だからしたんじゃないよ?」





「えっ?」





「分からない?」





澄んだ目が私を見る。





「な、、、、、、にが?」






「、、、、、、莉那のことが好きだ。」





え、、、、、、、、、、?





嘘でしょ、、、、、、?







「初めてあった日から、話しかけた日も、全部全部覚えている。莉那の笑った顔見たら、俺がもっと笑わせたいって思うし、悲しそうだったら俺が助けたいって思うんだけど。」




伽斗の目は真っ直ぐ澄んでいて、





恥ずかしくて、でも、目を離したくても離せなかった。




吸い込まれていくんだ、その目に。





「親友以上の想いでこれからは莉那にしてあげたいんだけど。莉那はどう?」





「どうって、、、、、、なんて答えればいいの?」





頭は混乱してるし、言葉なんて出てこない。





頭が真っ白なんだ。




だって、私のことを、、、、、、





「、、、俺を莉那の彼氏にしてくれる?」





あぁ、そうか。





そういうふうに言われたら、私も答えられるよ。




だって、答えはずっと私の中にあるから、、、





「私の彼氏になってください。私も、伽斗のことが好きです。」




言い終わると、私は勢いよく伽斗に抱きついた。




「おわっ!!びっくりしたー、、、、、、。ていうか、俺今すげー嬉しくて泣きそうなんだけど。」