「後ろの方にいよっか。ん?席足りなくない?」




「ほんとだ。」





「あっ、2人座りなよ。私立ってるから。」




「いいの?」




「うん。ほら、始まるみたい。」





2人は遠慮しつつも席に座った。




私はその後ろの方に立つ。





窓からはグラウンドで練習するテニス部の姿。





「でわー、委員会始めまーす。出席とるのでクラスごとに代表1人返事してくださーい。」




友達がチラッと私の方を向いた。





口パクで私が言うよって言われたから、ありがとって返した。





次々名前を呼ばれていく。





すると、




「すみませんっ!」




小声で謝って中に入ってきた男の子。




その子の友達か分からないけど、座るところないから後ろに立ってろって言われたのかな?




私の隣に来た。




「もしかして、今出席とってる?」





「あ、うん!今始まったよ。」





話しかけられると思わなくて、ちょっと声が上ずった。





「良かったー!遅れたと思ったわ!」





そう顔を上げると、なんか見た事ある顔。




うーん、なんだっけ?




「、、、、、、あっ、アイス!!」




アイス屋さんの店員さんだ!!




「っ、しーーーっ!!ちょっ、声大きい!!」





慌てて口を塞がれた。